
冬になると出てくるベルギーを代表する野菜「チコリ」。オランダ語ではWitloof(ヴィットローフ)と言います。このWitloof農家は年々減少しています。最近は水耕栽培のwitloofも増えていますが、伝統的なwitloofは土壌栽培になります。この土壌栽培は手作業も多く重労働で後継ぎも少ないそうです。でも土壌栽培と水耕栽培のwitloofの味の違いは一目瞭然で、水耕栽培は水っぽい、土壌栽培ではしっかりとwitloofの味(独特な苦み)がします。
子供達は大嫌いなwitloofですが、私はこのwitloofが大好きで冬になると良く調理します。栄養価は水分がほとんどでカリウムとビタミンが含まれているようです。
生でサラダにしたり、フライパンで焼いたり、オーブンで焼いたりなどの調理方法があります。私が一番好きなのはフライパンで焼いて、塩・砂糖・酢・ナツメグで味付けをした簡単なメニューです。自分でも良く作りますが、義理のお母さんが作ってくれるwitloofはもっと好きです。なんでお母さんが作るのは自分で作るものより美味しいのか?これからもっと研究しなければ。
≪ witloofの焼いただけ副菜 ≫
- 土壌栽培されたチコリ 小さめサイズ 10個(オランダ語でgrondwitloofといいます)
- バター 15gr
- 塩 少々
- 砂糖 少々
- 酢 少々
- ナツメグ 少々
- 鍋でバターと少々の水でチコリが柔らかくなるまで蒸し焼きする。柔らかくなったら少し冷ましてからチコリの水分を絞る。
- フライパンにバターを溶かして、上のチコリに焼き色を付ける。塩、砂糖、酢、ナツメグを少々で味付けして終了。(砂糖と酢は大匙1弱を目安に)
日本ではなかなか見かけることのない野菜かもしれません。冬場にベルギーにお越しの際には一度お試し頂きたい野菜の一種です。