私がベルギーに住むきっかけとなった The Japan Agricultural Exchange Council では毎年、アメリカやヨーロッパ(私が参加した時にはオランダ、ドイツ、スイス、デンマーク)に農業研修生を派遣しています。私はこの研修でオランダの有機農家に一年間滞在し農業研修を行いました。
初めて住む海外は色んな事が日本と違いカルチャーショックが大きかったのを今でも覚えています。
最初の一か月間は語学学習があり、オランダ語を学びましたが最初の頃は言語もわからず本当に苦労したことを覚えています。農業形態も日本とは全く違う世界で色んな事に驚きました。オランダの農業はとても発展していて、農業というイメージよりはまるで工場なんじゃないかと思えるような効率的な栽培が行われている事が多いです。
自分が今まで勉強した農業の知識とはまた全く違う農業を学ぶとても良い機会でした。
最近ではベルギーでも日本のぼかし肥料、EM菌などそういった言葉も見聞きするような事もあり、これもまた面白いなぁと思いながら農業をしています。
農業も色んな形があり、人それぞれの考え方があります。
JAECの海外農業研修は私にその機会を与えてくれた第一歩です。私が参加した時には農林水産省からの助成金は出なかったため、研修に参加する前に一年間アルバイトをして研修費を貯めてから参加しました。決して安い金額ではありませんが、自分の人生を決める大切な経験になった事は確かです。
今年からは研修に参加されたOB・OGの方々のご尽力で農林水産省から研修費の半分が助成されるそうです。(上限60万円)こんなチャンス!私の頃にはなかったので、農業に興味のある若い人達にはぜひこのチャンスを逃さず、広い世界に新たな自分を見つけに行くきっかけにして頂きたいなぁと思い今回のブログのテーマにしてみました。
日本の農業が素晴らしい未来であるためにも若い力が育ちますように。